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  単行本 283ページ
  出版社 ブックマン社
  発売日 2010年2月16日

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 損益計算書の見方

 損益計算書を分析しようとすると、細かい勘定科目がたくさん登場してきます。
 簿記の学習には、細かい勘定科目まで覚える必要があると思いますが、
 財務分析については、まず大雑把に計数をつかむことが大事です。
 また、損益計算書の分析は、銀行融資上ウエートが非常に高いです。

 そこで、損益計算書を下記のように思い切って簡略化して考えます。
 すると、覚える勘定科目なんて、わずか13科目になってしまいます。
 あとは、これらの中味を検討していけばいいんです。
 これらの13科目を上から順番に覚えることはそんなに苦労することはないでしょう。
 また、これらだけでかなりの主要指標を割り出せることがほとんどです。

 それでは、ちょっと見ていきましょう。

簡易版・損益計算書

売上高 
売上原価 
売上総利益
販売費及び一般管理費
営業利益
営業外収益
営業外費用
経常利益
特別利益
特別損失 
税引前当期利益
法人税等 
当期利益 
××××
××××
××××
××××
××××
××××
××××
××××
××××
××××
××××
××××
××××

 わかりやすく上から順番にみていきます。

<売上高、売上原価、売上総利益>

 売上高−売上原価=売上総利益 となります。
 ここで、よく出てくる指標は・・・

 売上原価率(%)=売上原価÷売上高×100
  売上総利益率(%)=売上総利益÷売上高×100  の2つです。

 ここでは、原価率が低ければそれだけ総利益は高くなります。
どちらかの指標さえ、つかんでおけば、あとは引き算で一方の指標を
出すことができますよね。


<売上総利益、販売費及び一般管理費、営業利益>

 売上総利益−販売費及び一般管理費=営業利益 となります。
 ここで、よく出てくる指標は・・・

 売上高営業利益率(%)=営業利益÷売上高×100
  売上高対管販費率(%)=販売費及び一般管理費÷売上高×100 の2つです。

 ここでは、管販費が少ないほど営業利益はたくさん出ます。企業で経費削減とされて
いるのは、ほとんどこの管販費です。この中では、人件費が代表でしょう。
 ここまでで、原価(仕入)と管販費を抑えれば、
営業利益がたくさん出ることがわかりますよね。


<営業外収益、営業外費用、経常利益>

 営業利益+営業外収益−営業外費用=経常利益 となります。
 ここでよく出てくる指標は・・・

 売上高経常利益率(%)=経常利益÷売上高×100 の一つだけです。
 ここで、営業外収益は銀行などでの受取利息が主で、
営業外費用は借入金の支払利息が主となっています。
これらの加減算で経常利益が出てきます。

 実は、損益計算書の中では、この経常利益が一番大事です。
なぜなら、通常の企業活動を通じて算出される利益だからです。
 ここさえ、抑えておけば、この企業は儲かる体質にあるかどうか判断できます。



<特別利益、特別損失、税引前当期利益>

 経常利益+特別利益−特別損失=税引前当期利益 となります。
 ここでよく出てくる指標は、特にありません。
 計算するとすれば、売上高対税引前当期利益率ということになるでしょう。

 ここで、特別利益とは、企業の通常の活動以外で得た利益を計上するということです。
例えば、固定資産売却益、つまり、会社所有の土地、建物を売った時に得た利益を計
上します。逆に、特別損失は損した金額ということになります。

 よく経常利益の段階(企業の通常活動による利益)が赤字になると、特別利益で資産
を売り利益を計上し、税引前当期利益を黒字に見せようとします。
 しかし、経常利益の段階で赤字ということは、儲かる体質ではないなと判断できます。
 この特別損益を加減算することにより、税引前当期利益が計算されるのです。


<法人税等、当期利益>

 税引前当期利益−法人税等=当期利益(最終利益) となります。
 ここでよく出てくる指標は・・・

 売上高対当期利益率(%)=当期利益÷売上高×100  の一つだけです。

 ここでは、法人税等を支払った後、最終的に企業がいくらの儲けを出したかをみます。
 そういう意味では大事な箇所ですね。
 この当期利益の毎年の積み重ねが、内部留保され自己資本を厚くしていくからです。


 ここまで、売上高〜当期利益までをみてきました。
 どうですか?そんなに難しくはないでしょう。たった13科目しかありませんからね。これ
らの順番をしっかりと覚えておきましょう。そうすれば、困ることはないでしょう。


※損益計算書をみる時の留意点

 今回は、売上高から順に当期利益までを説明してきました。
 ただ、実際に損益計算書を読む際には、当期利益から売上高まで、下の科目から順
にみていく習慣をつけましょう。
 そうすることにより、どこかの利益の段階で、赤字が出ている場合、
原因をすぐにつかめるためです。

 例えば、営業利益の段階で赤字になっているようであれば、
一般管理費及び販売費が怪しいと見当がつきます。
 そして、一般管理費及び販売費の中の勘定科目の中で大きい金額をみつけ、
これかな?と赤字原因を把握するきっかけとなります。


※時系列分析をしよう

 これまでは、通期つまり1期分の損益計算書の分析の仕方を説明しました。

 ただ1期だけではまだ突発的な事情もある可能性が高く、万全とは言えません。

 そこで、何期分かの損益計算書を並べて分析します。

 前期に比べ、各比率がどう変わっているか?をみていくわけです。もちろん、各
科目の増減の比較もしていきます。

 すると、どこかの期であれ?これは何?という疑問点が出てくるはずです。これ
は、いつもの期と違うなぁーと。1期ではみえないそういった特殊要因をつかむこ
とにより、より一層その企業の姿がみえてくるはずです。


※同業種との比較分析

 同業種の財務指標の平均値は、よく中小企業庁から発表されています。それらの平
均値と比較して検討することも、大事だと言えます。


 以上、いろいろと説明してきましたが、財務分析はそんなに難しく考えることはありま
せん。小学生の時習った、足し算、引き算、掛け算、割り算ができれば、誰でもできま
す。
 この数字をこれで割れば、こういった数字が出てくるとさえ、わかっていればいいんで
す。よく計算式を覚えようとする人がいますが、関心できません。

 覚えるのは、13科目の並び順だけで結構です。これらをおさえて細部を分析し、
どうしてこの数字になったのかをつかむことが一番大事なんです。
特に、銀行融資の場合は。

 単に、指標を出すだけで満足するなら、最初から分析する必要がありません。
 財務分析はなぜこの数字になったのか、これからこの会社はどうなっていくのか、
 それを探るための道具にしか過ぎないのです。



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